「書」と「私」が向かいあって四十年になります。
「書」とは一体どういう藝術なのか?
墨と筆と紙の藝術、書く人の魂や、心の息吹、その人の人間性が込められた藝術、
精神性の反映される生命活動、
古来から伝えられた佛教思想、西洋文化の影響をもうけた藝術
「書」の持つ幅広さと、奥行きの深さゆえに議論が続いています。
私の書作の主題 ~コスモス・小宇宙~は、
私という作家個人の内なる心象です。
作品をご覧いただく皆さまおひとりおひとりの
内なる小宇宙に、どのようにか感応され、
作品を通して皆さまと作者とに、つながりが
生まれ深まることができれば幸いに存じます。